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別居について

別居したほうがいいとき(夫婦同居義務)

離婚の意思が固ければ、別居した方がいいでしょう。ただ、ほかに好きな人がいるとかいう自己都合で別居に踏み切ると、夫婦には同居義務がありますから、後で慰謝料請求などされることもありますので、注意を要します。

ただ、離婚を決意したとき、冷却期間をおきたいとき、いずれも、相当な理由があるなら、同居義務違反になりません。常に出て行った方が不利になることはありません。

夫婦の同居義務は夫婦の扶助義務の一つですから、一つ屋根の下に暮らしていても口も聞かず、何の協力もしないなら同居義務に反していることになりますし、形式的に別居していても仕事などで単身赴任しているケースでは同居義務には反しないことになります。

別居が長く続くときには、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたり、一つの離婚原因を構成することもあります。

別居の方法

夫の暴力から逃げるなどの理由で別居する場合は別ですが、別居するときには、将来を見据え、別居の位置づけを確認し、別居後の生活設計を立てて行うことが必要です。

また、離婚を考えた上での別居であるなら、親権のことも考えて子供を連れて別居した方がよく、子供の学校などについても考慮して別居する必要があります。

別居しても住民票を移すと夫に居場所を知られますから、あえて移す必要はありません。

別居に子供を連れて行くことについて

離婚に伴い親権者を決めるには、現在子供を誰が養育し、その養育環境が良好ならあえて変更する必要はないと判断されますから、別居には子供を連れていくほうがよいでしょう。

別居中子供を相手に会わせるかどうかについて

別居中他方の親と子供を会わせるかについては、子供の連れ去りなどの心配がないかぎり、極力ルールを設けて会わせる方が、むしろあとで親権を獲得するために重要です。

別居するほど夫婦関係が破綻していても、子供の親であることに変わりはなく、かたくなに面会を拒むことで、かえって子供の奪取などの問題に発展してしまうこともあるので注意してください。

別居中相手が連れて行った子供に会いたいときには、相手が応じないなら、家裁に審判を求めてください。

子供の取り戻し

相手が一方的に子供を連れて別居を強行したような場合、子の監護者の指定を求め、家裁に審判を求めたり、場合によっては、子を引き渡すよう求め、仮処分を起こすことも可能です。

別居中の婚姻費用

別居中の生活費に困ったら、婚姻費用分担を求めて、家裁に調停を求めてください。この調停の中で話し合いがつかないときには、裁判所が審判で婚姻費用を決めます。

婚姻費用の分担の計算は、裁判所が求める算定表により、互いの収入によって形式的に定まるのが実務です。